家の燃費と快適性の違い


 家の燃費と快適性の違い

今住んでいる家の光熱費は把握していますか?
光熱費の違いだけでは表れない快適性の違いを知っていますか?

車を購入する時に燃費も気にしますよね。
住宅の燃費も気にしてください。

家を建てる時に、その家の年間の冷暖房費を事前にシュミレーションします。
一軒ごとに、敷地・建物の向き・断熱仕様・気密性能・窓の位置・大きさ・周辺環境など様々な要件を考慮します。
出来る限り正確なシュミレーションをする事で、最適なプランを提案できます。
(シュミレーションの基準は、冬は20℃夏は27℃に室温をキープし続けた際の冷暖房費の金額です) 

高性能な家は冷暖房費が安くなりますが、その分だけ建築コストが上昇します。
費用と効果のバランスが大事ですが、ただ冷暖房費の比較だけでは表れない違いがあります。
それは室内の快適性(無暖房で保てれる室温と室内の温度差)です。

・真冬のUA値0.4の家だと、20℃の状態で夜暖房を切って、朝になると室温は14~16℃くらいになります。足元と天井の温度差は3~4℃くらいです。
・UA値0.3以下の家のは18℃~19℃くらいです。足元と天井の温度差は1℃くらいです。ほぼ温度差を感じません。

単純に20℃に保つための暖房費の金額差だけを見て、室内の快適性を犠牲にしてしまってはもったいない。コストが掛かるのはたしかですが、設計を工夫すれば同じ予算でも、快適な暮らしができる家が手に入ります。

広くても温度差がある家がいいか、少々狭くても温度差の無い快適な家がいいかは住む人の自由ですが、快適な家に住んで欲しいと思っています。

※室温の数値は目安です。住宅の仕様、住んでいる場所、周辺環境によって変わります。

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