築50年の家を断熱改修すると、冬の朝は何度になる?
今回は既存住宅の「性能向上リノベーション」の事例です。 性能向上リノベーションをした室内 改修前の家 築50年以上 壁・床・天井とも、無断熱 サッシは単板ガラスのアルミサッシ(隙間風が入る) 暖房をつけても暖かい空気は天井へ上がり、足元からは冷たい空気が入ってきて足元が寒い。日本の古い家によくある状態でした。 どんな工事をしたか 構造体が見えるところまで解体 断熱材を施工 気密工事(新築と同じ考え方で、すき間をていねいに塞ぐ) サッシを樹脂窓に入れ替え 断熱材を施工している様子 目標の性能 理想は 断熱等級7 クラスです。ただ、工事範囲とコストのバランスを考え、今回は 断熱等級6を越える くらいを目標にしました。既存住宅では「どこまでやるか」の判断が大切です。 今回は建物が大きいため、半分程度を断熱改修、残り半分は未改修です。 結果 改修部分は真冬に暖房を切って寝ても、外気温が氷点下の翌朝、 室温は13℃程度 を保てるようになりました。もし室温を20℃にしたい時は20ー13=7℃分の暖房エネルギーで済みます。 部屋ごとの温度差も小さくなり、ヒートショックなど身体への負担を減らすことにもつながります。 温度差の少ない、家どこでも快適な室内 仕上げは漆喰と杉の無垢材 壁は漆喰塗り、床と天井は杉の無垢材を貼りました。年末に工事を終え、暖かい住まいで年末年始を迎えていただけました。 解体しない断熱改修もあります 内装を解体して断熱・気密をやり直すと、いちばん快適になりますが、工事費は高くなります。そこで、解体せずにできる断熱改修もご提案しています。 天井裏に断熱材を敷き込む(点検口から入って作業する) 窓に内窓を付ける(窓から熱の出入りが多いので効果が実感できます) まとめ 古い家でも、断熱と気密をきちんとやり直せば冬の朝は大きく変わります。建て替えだけでなく「今の家を直して快適に使っていく」という選択肢も考えてみはいかがでしょうか。